『神々の箱庭』
 
DOLLとともに綴ったブログです。
 
AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する


2010年7月30日を表示

『深い色の瞳の青年』

「どんなに馬鹿らしくてもそれが世界の真実。」
路上に二人の青年がいた。一人は澄んだ瞳の青年、もう一人は深い色の瞳の青年だった。
深い色の瞳の青年はメガネを押し上げてから空を見上げた。

この世の真実をばかばかしいと笑った青年。
自分もあんな風に運命を笑い飛ばせたらよかったのに、と思った。
きっと自分は・・・許しがほしかったのかも知れない。
自分自信が逃れられぬ不幸な運命のレールに乗っていると知ることで、痛むことで、この世界に許しを請いたかったのかも知れない。

もしもそれを彼女が聞いたなら、同じく“馬鹿らしい”の一言で終わるだろう。

澄んだ瞳の青年は乱暴に彼の手からその古書を奪い取ると立ち上がった。
「お前には必要ない。運命は必要ない。」
取り残された青年は過違う世界に思いをはせるかのように目を閉じた。

●モデルドール・・・ネフィア



Friday, 30, Jul 14:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | ネフィア | 管理

『澄んだ瞳の青年』

馬鹿らしい。

青年は白い表紙の古書を閉じた。
路上にいたその青年は遠くを見るような目をして煙草をふかした。

もしも逃れられぬ運命ですべての世界が繋がっているとしたら?
自分たちが毎日つないでいっている世界の意味はなんなのだろうか、と思う。
もしも神のような絶対的な存在がいて、自分たちを思うように操っているのなら、人間の一生のなんとむなしいことか、と思った。

澄んだ眼の青年だった。どこか世界に飽きたような表情の青年だった。
それなのにその瞳はあまりにも暖かく感じた。

青年の放った古書を隣の青年が受け取り小さく鈴の鳴るような声で笑った。

「どんなに馬鹿らしくてもこれがこの世界の真実」

●モデルドール・・・ルーファ



Friday, 30, Jul 13:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | ルーファ | 管理

『風の女神』

黄金の髪はあまりにも美しく、すべての者を魅了した。
森の仲間たちと心を通わせる姿は女神をも思わせ、彼女が笑えば風が凪いだ。

不思議な少女だった。美しい少女だった。
穢れを知らない無垢な少女は、かつてこの世界を拒絶した。
闇に染まった森。
その森も今では暖かな光に彩られている。こもれみの向こうに緋色の影が見えた。
けして暗い森の影から出てこない青年に手を振って少女は走り出した。
思い切り抱きつくと、森の臭いがした。

血臭の染みついていたあの夜とは違う。優しい森の臭い。
森とともに生きた一族の生き残り。
彼を変えてしまったのはなんだったのだろうか?

人は道を誤る。しかしその過ちに気付いたならば、新たな生を送ることが出来るのだろうか?

しかし世界は回って行く。刻々と運命を刻んでいく。
彼が歪めた憎悪を軸として流転する。
刻々と――刻々と。


●モデルドール・・・シフ



Friday, 30, Jul 13:44 | トラックバック(0) | コメント(0) | シフ | 管理

『復讐』

闇夜を暗躍する影がある。
その小さな影は、人間とはかけ離れた力ですべてを奪い去った。
失われた森の中。血ぬれた青年は復讐の歓喜に酔いしれる。

響く小さな泣き声。
ふと見ると小さな少女がいた。伏せられた瞳が恐怖から目をそらすかのように閉じられていく。
この世界を拒んだ少女。
かつてはこの世界を希望の光だと笑っていた少女は心を閉ざした。

血ぬれた少年はその小さな体を抱き抱え、満月を見上げる。
憎しみの輪廻がやがて再び彼の世界を憎悪で包むだろう。憎悪は新たな憎悪を生み、世界をゆがめる。
青年は腕で眠る少女の鼓動を感じ、自らの過ちに気付く。

復讐に正義などないのだと。



Friday, 30, Jul 13:33 | トラックバック(0) | コメント(0) | カナギ | 管理

『ライカンの長』

誰だって殺したい奴はいる。

その憎悪に身を任せないのは、人が人でいられるための理性の断片が残っているから。

では理性をなくせば人は人でいられなくなる?

「Who are you?」
朝でも輝くネオン。ここに薄暗い影は存在しない。
あの失われた森とは違う。

それでも青年には払拭しきれない憎悪があった。

滅ぼされた一族。
失われた彼の世界。
炎に包まれたあの森が、今も脳裏によみがえる。
自らの名も、過去も忘れた青年に残ったものは憎悪だけだった。
憎悪が殺意に変わるとき、彼は人の仮面を捨てる。

彼こそが、ライカンスロープの王。

●モデルドール・・・カナギ



Friday, 30, Jul 13:25 | トラックバック(0) | コメント(0) | カナギ | 管理

『神の庭』

白の玉座に座すのは、誰?

運命の白き糸を手繰り寄せ、この世界を終焉へと導く。
光の寵愛を、闇の加護を受け、この世界は大きく壮大に広がった。

つずった物語には必ず終わりが来るもの。
続き続ける物語など必要はない。
終わるからこそ始まりが重要な意味を持つのだ。

たとえば矛盾を謡おう。
始まりは善の神が、終わりは悪の神が、そう決めたのはだれ?
澄んだ蒼い深海の瞳が善で、血ぬれた緋色の瞳が悪だと決めたのはだれ?

白い表紙の古書に白い文字で描かれた文字。
『神々の祝詞』
終わりから始まりを紡ぐこの世界の神の物語。

●モデルドール・・・ネフィア、ルーファ



Friday, 30, Jul 13:18 | トラックバック(0) | コメント(0) | ネフィア | 管理

『一族の生き残り』

暗い森の闇に潜み、2対の獣がいた。
失われし獣の一族の生き残り。
森が彼らの呼吸でざわめいた。闇夜にひらめく瞳が真っすぐに森に迷い込んだ無垢な少年を見ていた。

彼らは血ぬれた手を見降ろし、顔を見合わせ苦笑する。

森が笑った気がした。
少年は神の名を問いかけ、森にほほ笑んだ。

その手には罪の免罪符。

2対の獣は闇夜へと身を躍らせる。
その肌には罪の烙印。消えることのない、死への片道切符。

●モデルドール・・・ソニア。トーニャ



Friday, 30, Jul 13:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | ソニア・オルハ | 管理

『神の名前』

少年は問いかけた。
「神様はなんていう名なの?」
美しい少年だった。優しく、天使のような少年だった。
穢れを持たない無邪気な瞳に好奇心を映し彼は何度も問いかけた。
神の名を。
楽園の名を。
しかし答えは帰ってこない。

薄暗い森の中。
あまりに純粋な少年。
彼には見えていなかった。
目の前にある屍体の山も、そしてさらに向こうで彼を見守る2対の獣の姿も。

●モデルドール・・・エイル



Friday, 30, Jul 13:02 | トラックバック(0) | コメント(0) | エイル | 管理

『失われた謌』

虚ろな世界を見渡して、ため息をついてみれば、ここは箱庭だと気づいてしまう。

戦いの中で引き裂かれた大切なものを探す心にこの世界の空気はあまりにも痛い。
記憶が渦を巻き、退廃的な美しさを持って再現される過去は、枯れて尚咲き誇る美しき幻影。

それを歌に込めただ謡う。
錆びついた記憶。失った記憶。辿り着く未来。
すべてを込めて声にならない詩を謡う。

ただ、矛盾を謡う。

●モデルドール・・・ラミア



Friday, 30, Jul 12:55 | トラックバック(0) | コメント(0) | ラミア | 管理

『悪魔』

俺はお前の悪魔。
腐りきったこの世界から、お前を奪いに行こう。
冥府のはざまに落ちるような甘美な夢は、些細な幻想を抱いて廃退へと至る鍵となる。

箱庭の中の姫。

手にするのは天使か、それとも悪魔か。

死という幻想を持って悪魔は彼女を迎え入れる。
甘美なる夢。永遠の呪い。

それを引きとめたのは美しき黄金の青年。

●モデルドール・・・ルーファ



Friday, 30, Jul 12:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | ルーファ | 管理


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