| 『桜の幻惑』 |
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| 桜の幻惑に誘われて夢を見た。 {舞い散る儚い夢} 愛した君はもういないのに、君をかたどる桜だけがこの胸に刺すような痛みを与える。 もしもこの痛みが本物なら、もっと君を近くに感じたのに。 わかっていた。この想いは君に届かないことなど。 でもかまわなかった。君に愛されなくとも。そんなことは初めからわかっていたこと。 君の瞳には僕は映っていなかったけれど、その心のどこか隅に存在出来るだけで幸せだったんだ。
{しかし彼女は逝った} 何も変わらない。世界は相変わらず箱庭のように狭く世界は四角い。君の瞳に、僕は映らない。ただ、違うのは
僕の瞳に君が映らなくなってしまったこと。もう、二度と。
●モデルドール・・・雪那カイト
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Thursday, 05, Aug 22:05 | トラックバック(0) | コメント(0) | 雪那カイト | 管理
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| 『夕暮れの路上』 |
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| 末端を使えば、インターネットという世界中に無数に張り巡らされた網を使い、どんな情報でも手に入ったし、どんな幻想にも手を伸ばせる。 夕暮れに染まった路上で世界と自分をつなげるのはこの末端だけなのだからと君は迷いもせずにどこかに君の想いを飛ばす。 それはメディアとデジタルという波によってどこか遠くにいるあの人に、届く不思議な不思議な簡易的手紙。 何もかもが手短に手元で行われる便利な時代に、人と人をつなぐものは何? インターネットという無数の網がもたらす“出会い”に意味があるの? 遥か天上から私たちを見下ろす宇宙衛星が彼を見て笑った。 神はいつから機械になったのか?デジタルの進行した今、きっとあの書物も失われてしまうだろう。
{歴史を映す白と黒の古書}
●モデルドール・・・雪那カイト
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Wednesday, 04, Aug 21:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | 雪那カイト | 管理
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| 『赫い糸』 |
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| 赤い糸を信じますか? たとえば誰にでも運命で決められた伴侶がいて、いつかは運命が自分たちを結びつけてくれると。 {箱庭の幻想} 赤い糸は幻想に過ぎない。 待てど待てど訪れない人を待つなど、時間の無駄に過ぎない。 かといって自分から探しに行くのはめんどくさいので、“赫い糸”とか言う言葉で自分をもごまかす。
いいんです。 赫糸はなくても。 私は自分ですべてを切り開く。糸なんて弱いものには頼らない。
●モデルドール・・・雪那
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Wednesday, 04, Aug 19:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 雪那カイト | 管理
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| 『運命の流転』 |
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| 路上に青年がいた。 痩身でスタイリッシュな青年は不思議な二人の青年を見ていた。 通りをはさんだ向こう側。さびれたベンチに座ったその青年の手には白い表紙の古書。 そこには終わりから始まりへの運命が幾重にも張り巡らされた網羅の中記されているという。
もしも運命を変えることが出来たなら、書き換えて、改竄することが出来たなら・・・彼女を蘇らせることが出来るなら。
ふと澄んだ眼の青年が彼を見た。その瞳に見つめられるだけで彼の背に冷たい物が下った。 やがてその青年はもう一人の青年の手からその古書を取り上げると彼に背を向ける。 運命はゆがんでいく。 クルクルと・・・狂狂と。
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Friday, 30, Jul 14:42 | トラックバック(0) | コメント(0) | 雪那カイト | 管理
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| 『闇夜に咲くその花は』 |
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| 闇夜に咲くその花は 失ったあの人の面影を映して。
たとえば貴方を失ったあの雨の日。 たとえば生きる希望を失ったあの夜。 たとえば雪の吹きすさぶ最期の暁。
そのどれよりも深い闇の中咲く花は 生きろ、と強く背を押すかのようにぼんやりと視界ににじむのに
こんなに近くに感じても 貴方はいない。 貴方は逝ってしまった。
この花が散るころに君を迎えに行こう。 今度は二度と離れぬように 運命になど翻弄されぬように
●モデルドール・・・雪那カイト
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Friday, 30, Jul 00:01 | トラックバック(0) | コメント(0) | 雪那カイト | 管理
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