『神々の箱庭』
 
DOLLとともに綴ったブログです。
 
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ルーファ

『切り取られた面影』

あの日失ったものは、あまりにも尊かった。
一枚の手紙に綴った想いのあまりの深さに、持つ手が震えた。
手紙の途中からは切り取られたかのように空白の世界が広がる。
涙の跡が広がる便箋からはその先をうかがい知ることは出来なかった。初めの文章にはこう記されている。
「貴方は止めても行くのでしょう。私はこの世界を、貴方は私を救うためにこの世界と戦う。
私たちの間には埋めることのできない深い溝。奈落の果てに愛はないわ。
でも、忘れないで。私は----」

●モデルドール・・・ルーファ



Tuesday, 10, Aug 22:48 | トラックバック(0) | コメント(0) | ルーファ | 管理

『楽園の支配人』

楽園は彼のためにあった。
彼は澄んだ眼をした青年だったが、隣に寄り添う太陽のような青年はもっと澄んだ瞳をしていた。

華の咲き乱れる楽園でゆっくりと過ごす彼は傍らの太陽に話しかける。
「もしも本当に神様がいたら、お前なら何を願う?」
問われた青年はきょとんとして、やがて鈴の鳴るような声で笑った。
「僕たち以外の神様?そうだなぁ・・・」
青年の花のような唇が紡いだ残忍な願いに澄んだ眼の青年は苦笑した。
そしてつぶやく。
「“神”なんてほんとにろくでもねぇなぁ。」

●モデルドール・・・ルーファ



Wednesday, 04, Aug 21:36 | トラックバック(0) | コメント(0) | ルーファ | 管理

『改竄の書』

数々の歴史を改竄してきた。
{負の歴史}
黒の書物の持つ力を青年は知っていた。澄んだ眼の青年こそがこの書物の著者だったのだから。
白の書物には物事を前向きに進め、幸せを描けるようにと、彼の半神である太陽の神が記した。
一方黒の書物は終焉から創世を目的として記されたものだった。

人は知らない。

散る人生こそが可憐だということを。
長く生き過ぎた彼には終焉はあまりにも甘美なものに思えて羨望のまなざしを向けるけれど、人はそれを望まないから、彼らは“白い古書”を求めた。
しかし彼だけが知る真実、終焉から抜け出すカギは本当は黒の書物に記される。
だから彼は笑った。

●モデルドール・・・ルーファ



Wednesday, 04, Aug 21:07 | トラックバック(0) | コメント(0) | ルーファ | 管理

『白い古書の青年』

路上を去った青年は古書を手で弄んだ。
澄んだ瞳で遠くを見て、下らない本だと、運命という言葉とともにその本を切り捨てた。
どんな過酷な運命をも改竄出来るという神の書物。

しかしそんなもの人間には必要のない物。

人間の運命は、人間自身が作り上げるのだ。
青年はそう知っていた。神は彼らが作り上げた偶像に過ぎない。彼らが生みだす彼ら自身が神なのだ。
だから、こんな本はいらない。

青年は異界へ帰って行く。その純白の古書を携えて。
一方深い色の目の青年は----

●モデルドール・・・ルーファ



Friday, 30, Jul 21:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | ルーファ | 管理

『澄んだ瞳の青年』

馬鹿らしい。

青年は白い表紙の古書を閉じた。
路上にいたその青年は遠くを見るような目をして煙草をふかした。

もしも逃れられぬ運命ですべての世界が繋がっているとしたら?
自分たちが毎日つないでいっている世界の意味はなんなのだろうか、と思う。
もしも神のような絶対的な存在がいて、自分たちを思うように操っているのなら、人間の一生のなんとむなしいことか、と思った。

澄んだ眼の青年だった。どこか世界に飽きたような表情の青年だった。
それなのにその瞳はあまりにも暖かく感じた。

青年の放った古書を隣の青年が受け取り小さく鈴の鳴るような声で笑った。

「どんなに馬鹿らしくてもこれがこの世界の真実」

●モデルドール・・・ルーファ



Friday, 30, Jul 13:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | ルーファ | 管理

『悪魔』

俺はお前の悪魔。
腐りきったこの世界から、お前を奪いに行こう。
冥府のはざまに落ちるような甘美な夢は、些細な幻想を抱いて廃退へと至る鍵となる。

箱庭の中の姫。

手にするのは天使か、それとも悪魔か。

死という幻想を持って悪魔は彼女を迎え入れる。
甘美なる夢。永遠の呪い。

それを引きとめたのは美しき黄金の青年。

●モデルドール・・・ルーファ



Friday, 30, Jul 12:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | ルーファ | 管理

『神々の黄昏』

白と黒の神。
彼らは対でありながら、まったく違った魂の色をしていた。

白の神は心優しく慈悲深き世界の母。
黒の神は残忍であり断罪的な異界の父。

黄昏に染まるはどちらの神か。

彼は思う。人にとっての善悪はまるで紙の裏と表のようなもの。似かより過ぎているためにその判断は異常なほどに難しい。
暗き冥府も、明るき天界にも、善悪のような違いがあるのだろうか?

それとも、あるいは----

●モデルドール・・・ルーファ



Friday, 30, Jul 12:11 | トラックバック(0) | コメント(0) | ルーファ | 管理


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