| 『青年の光』 |
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| その光のような青年にも、たった一つ頼りにする光があった。 太陽を切り取ったかのような青年。 まさか彼よりも眩しい光が存在しようなど、人々は思わなかっただろう。 {青年の謌} この世界には終わりはないんだ。 始まりと同じように、終わりもない。 君たちが滅びれば、また違う生き物がこの世界を愛す。 そうやって世界も転生を繰り返す。僕たちみたいにね。 でも、唯一変わらないものがある。 それは、彼女の光。 この世界の始まりに、本当の始まりに存在した光。 太陽に、世界に光の一部を分け与えた光。 彼女だけが、かつては光を持っていた。 彼女は今も君たちのそばにいる。 ただ、こう呼ばれているのだけれど。
“闇”。
●モデルドール・・・ネフィア
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Wednesday, 11, Aug 21:18 | トラックバック(0) | コメント(0) | ネフィア | 管理
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| 『秘密の歌』 |
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| 世界がまだ幼いころ、青年は独りで歌を歌っていた。 {神の楽園} 真っ白な羽に覆われた純白の世界に、空白の玉座があった。 かつてはこの世界を作るために、優しき青年が歌を歌った楽園だ。玉座には常に黄金の太陽のような青年がいた。 彼はいつも歌を歌っていた。 この世界を祝う歌。この世界を愛す詩。この世界を作る謌。 どれも人語では言い表せない不思議な言葉と旋律でこの世界に響き渡っていた。
青年は歌を忘れた。 人は知らない。 その青年の歌がどれだけ美しかったか。 どれだけ人にとって大切なものだったのかを---。
●モデルドール・・・ネフィア
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Tuesday, 10, Aug 23:06 | トラックバック(0) | コメント(0) | ネフィア | 管理
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| 『奇跡』 |
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| 君に一つ、奇跡を見せてあげるよ。 {飛び散る光の粒と光} この世界が終る時、青年は一つの奇跡を残すだろう。 それは彼が綴った終焉への物語への罪悪感だったのかも知れない。 それとも、失った彼女への謝罪だったのかも知れない。
この世界が生まれたとき、青年はこの世界を愛すると誓った。 少女もこの世界を見守り続けると誓った。 時とともに変化していく想いや世界に弾圧され、ゆがんだ彼らがもたらしたもの---破滅は彼らとともに。
しかし、天使は去り際にほほ笑んだ。 「君に一つ、奇跡を見せてあげるよ。」
●モデルドール・・・ネフィア
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Tuesday, 10, Aug 22:40 | トラックバック(0) | コメント(0) | ネフィア | 管理
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| 『太陽の瞳』 |
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| {誘惑に満ちた太陽の瞳}
真っ青な深海のような瞳は、美しいのになぜか直視できない恐ろしさを秘める。 畏怖にも似たその感情が神経を支配するから、体のあちこちで神経が割れる痛い音を聞く。
太陽はほほ笑んだ。その瞳の色は優しく、その美しさは見る者に安念をもたらす。 どうしてその青年を見て“太陽”と思ったのかは分からない。ただ、普通に路上にいる、少し異常なほどに美しい青年だっただけなのに。
まるで太陽のような光に満ちていた。 その白く折れそうな細い指には黒い表紙の古書。 青年は少し目を伏せてほほ笑んだ。 「不思議な書物がほしくないかい?」
●モデルドール・・・ネフィア
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Wednesday, 04, Aug 21:20 | トラックバック(0) | コメント(0) | ネフィア | 管理
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| 『迷い込んだ獣』 |
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| 迷いこんだ獣を見つけた。 どこか夢見心地の視線を向けてきたから、興味がわいて聞いてみた。 「もしも本当に神様がいて、願いを一つだけ叶えてくれるんだったら、君は何を願う?」 獣は不思議な顔をした。 まるでこの世に不満など山ほどあるといわんばかりに。 だからさらに面白くなった。 {太陽の真意} 定めなど、背負っていないふりをして、自分がこの世から消えても何も変わらないんじゃないかと思った。 あまりにすべてが馬鹿らしくて、いろんなものの許しがほしいと思っていたし、その免罪符自体が生きる糧になるなんて思っていた。 そんな自分に最愛の少女は果敢に笑って馬鹿にしたように言った。 「そういう考え方はいい加減にやめろ。もう子供じゃないんだぞ。」 彼女を思い出して青年は笑った。 鈴の鳴るような声で。
●モデルドール・・・ネフィア
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Wednesday, 04, Aug 19:16 | トラックバック(0) | コメント(0) | ネフィア | 管理
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| 『真実の名』 |
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| 僕の本当の名前を知ってるかい?
{少年の頬笑み} 僕の本当の名を知ってるかい? 僕は時々君たちのそばにいて、ときどきどこにもいない。 “存在”とはあやふやなもので、誰かの“認識”によって初めて成立する面白い相互作用のことなんだ。 たとえば今、君がこの世からいなくなっても世界は何も変わらない? “認識”の世界が少しのひずみで悲鳴を上げるだけ?
そうじゃないでしょ?
僕は誰の中にも存在する。君の喪失は僕の喪失。 君の飼っているいくつもの“僕”。 その名前を知ってるのはきっと君だけ。 その名前は悪魔のようでもあり、もしかしたら、神に一番近い名前かも知れないよ?
●モデルドール・・・ネフィア
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Monday, 02, Aug 21:22 | トラックバック(0) | コメント(0) | ネフィア | 管理
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| 『半神』 |
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| まったく違う魂の色なのに、どこか似ていた。 そっくりなのに、明らかに違う。
もしもこの世界が二つ存在していて、もう一人の自分が存在しているとしたら? もしもその世界が何らかの事象の偶然の一致で交わってしまったなら? まったく違う人生を歩んでいる自分がいたとしたら、君は彼に嫉妬するだろうか? “私と同じ苦しみを味わってないなんて”と。 “自分のほうが不幸なんじゃないか”と疑惑を覚えたりするだろうか? そんな無駄なことを思うのは、君が君を愛しているから。 “誰かよりもほんの少しだけ幸せになりたい” そう願うなら、ほら、彼より君は幸せなんだ。
●モデルドール・・・ネフィア、ルーファ
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Friday, 30, Jul 21:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | ネフィア | 管理
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| 『黒い古書の青年』 |
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| 天使のような青年は、鞄から厚い黒い表紙の古書を取り出した。 そこには黒い文字でこう記されている。 『神々の祝詞』
たとえばこの世界が二つの白と黒の箱庭で出来ているなら、この世界の運命が二通りあらかじめ用意をされていたとしたら、それを選択出来るものは誰なのだろうか。
選ばれし英雄?ダイヤの原石?白馬の騎士? それともありふれた私たち?
二つの世界が交差するとき、世界は革新する。 青年は悲しげにほほ笑んで黒い古書を弄ぶ。 そして彼は天界へ帰って行く。
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Friday, 30, Jul 21:35 | トラックバック(0) | コメント(0) | ネフィア | 管理
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| 『深い色の瞳の青年』 |
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| 「どんなに馬鹿らしくてもそれが世界の真実。」 路上に二人の青年がいた。一人は澄んだ瞳の青年、もう一人は深い色の瞳の青年だった。 深い色の瞳の青年はメガネを押し上げてから空を見上げた。
この世の真実をばかばかしいと笑った青年。 自分もあんな風に運命を笑い飛ばせたらよかったのに、と思った。 きっと自分は・・・許しがほしかったのかも知れない。 自分自信が逃れられぬ不幸な運命のレールに乗っていると知ることで、痛むことで、この世界に許しを請いたかったのかも知れない。
もしもそれを彼女が聞いたなら、同じく“馬鹿らしい”の一言で終わるだろう。
澄んだ瞳の青年は乱暴に彼の手からその古書を奪い取ると立ち上がった。 「お前には必要ない。運命は必要ない。」 取り残された青年は過違う世界に思いをはせるかのように目を閉じた。
●モデルドール・・・ネフィア
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Friday, 30, Jul 14:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | ネフィア | 管理
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| 『神の庭』 |
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| 白の玉座に座すのは、誰?
運命の白き糸を手繰り寄せ、この世界を終焉へと導く。 光の寵愛を、闇の加護を受け、この世界は大きく壮大に広がった。
つずった物語には必ず終わりが来るもの。 続き続ける物語など必要はない。 終わるからこそ始まりが重要な意味を持つのだ。
たとえば矛盾を謡おう。 始まりは善の神が、終わりは悪の神が、そう決めたのはだれ? 澄んだ蒼い深海の瞳が善で、血ぬれた緋色の瞳が悪だと決めたのはだれ?
白い表紙の古書に白い文字で描かれた文字。 『神々の祝詞』 終わりから始まりを紡ぐこの世界の神の物語。
●モデルドール・・・ネフィア、ルーファ
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Friday, 30, Jul 13:18 | トラックバック(0) | コメント(0) | ネフィア | 管理
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