『神々の箱庭』
 
DOLLとともに綴ったブログです。
 
AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する


2010年8月5日を表示

『桜の幻惑』

桜の幻惑に誘われて夢を見た。
{舞い散る儚い夢}
愛した君はもういないのに、君をかたどる桜だけがこの胸に刺すような痛みを与える。
もしもこの痛みが本物なら、もっと君を近くに感じたのに。
わかっていた。この想いは君に届かないことなど。
でもかまわなかった。君に愛されなくとも。そんなことは初めからわかっていたこと。
君の瞳には僕は映っていなかったけれど、その心のどこか隅に存在出来るだけで幸せだったんだ。

{しかし彼女は逝った}
何も変わらない。世界は相変わらず箱庭のように狭く世界は四角い。君の瞳に、僕は映らない。ただ、違うのは

僕の瞳に君が映らなくなってしまったこと。もう、二度と。

●モデルドール・・・雪那カイト



Thursday, 05, Aug 22:05 | トラックバック(0) | コメント(0) | 雪那カイト | 管理

『心の鍵』

心の鍵はいやな音を立てて軋んであいた。
{魔女の記憶}
森の中に魔女がいた。全身に炎を宿したその魔女は、すべての者を燃やしつくす力ゆえにその身を隠していた。

彼がかの有名な炎の魔女と出会ったとき、彼女の腕には4人の赤子が抱かれていた。
夕日に染まる丘。生きも絶え絶えな魔女は、朽ちた体を引きずり、彼にその赤子たちを預ける。そして息絶えた彼女の体は灰になった。
まるで今までの炎が一気に彼女の生を焼き尽くしたかのような最期に唖然とした男は、しかし4人の赤子のうちの一人を抱きあげ帰った。

漆黒の髪にエメラルドの瞳。少女は気づけばあの魔女に生き映しの美しい娘になった。

●モデルドール・・・アルテミス



Thursday, 05, Aug 21:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | アルテミス | 管理

『異端訪問の書籍』

少年は眠そうな目をこすり手にした書籍を軽く放り投げた。少年の周りには信じられないほど大量の書籍が散らばっている。
どれもオカルトの起源にかかわる書物なのだが、まじめな顔をして少年は真夜中の月と書物を照らし合わせた。
「おかしいなぁ、実在するはずなのに」
少年が手を止めたた項目には血文字で“吸血鬼”“狼男”と書いてある。
そんな少年の後ろから怒ったような声がかけられた。
「いい加減にしろ、ばかばかしい!こんなもの存在するわけないだろ!」
見ればオレンジの髪が目にも生える美女が立っていた。
軍服を着こんだ彼女を見て少年は笑う。

誰かが滅ぼしたのだ。
彼女の手が震えていた。まるで何かを恐れるかのように。
自分の罪が漏えいするのを拒むように。

●モデルドール・・・針(LAWさん宅)



Thursday, 05, Aug 21:53 | トラックバック(0) | コメント(0) | その他DOLL | 管理

『血の記憶』

拭えない血の記憶。
緋色の月に照らされて、復讐の鬼と化した獣は闇夜を暗躍する。
耳に残るのは母の優しい子守唄。

{薄れゆく母の記憶}
どんなにこの世がつらく厳しく、自分に背を向けたと思っても、けしてこの世界を恨んでは駄目よ。
この世界を愛することを、森を愛することをあきらめたりしないで。
貴方はどこからも逃げないで。
貴方はこの世界を愛しなさい。私は世界を愛せないけれど、貴方を通して世界を愛すわ。

獣は悲しげに目を伏せた。そんな彼の小さな背を、責めるかのように蒼い満月が照らす。
燦燦と。燦燦と‐‐‐‐‐。

●モデルドール・・・ライ



Thursday, 05, Aug 21:46 | トラックバック(0) | コメント(0) | ライ | 管理

『純粋故の末路』

気づけばそこは神の楽園だった。
暖かな光に導かれ、灰になったというのに、今はこんなにも渇望していた日の光を浴びて暖かいなどと虚ろな思考をめぐらす。

{彼女の贈り物}
最期に一つ、貴方に一つ、贈り物をするわ。
貴方が私と同じように太陽の光を浴びたいと涙を流した日を覚えてる。
貴方は日の光で灰になってしまうけれど、もしも本当に神様がいて、私の願いを一つだけ叶えてくれるんだったら、“貴方に光を”と願うわ。
私はいいの。私は貴方に生きたのだから。

{太陽の微笑}
「願いを一つだけ叶えてあげよう。でもね、代償は・・・君の命。」

●モデルドール・・・ラミア



Thursday, 05, Aug 21:40 | トラックバック(0) | コメント(0) | ラミア | 管理


(1/1ページ)