『神々の箱庭』
 
DOLLとともに綴ったブログです。
 
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『眠りの森』

夢を見ていた。
遠い過去の夢だ。焼けた故郷に別れを告げ、血を分けたものと逃げるように森を後にした。
失われた一族のすべてを取り戻すには時は遅すぎた。
もうずいぶんと闘争の日々に追われ、戦いの意味さえも失われていく。
いつしか復讐の意味さえ失ってしまうのではないだろうか?
ただまどろみの中は居心地がよかった。
痛みに目をつむってしまえば、その闇はあまりにも優しい。
誰かが笑った気がした。一瞬、あの森の臭いがした気がした。
そして思い出す。彼の言葉を。
「絶対にあきらめたりしてはいけないんだ。」
獣は開眼した。まどろみは終わりをつげ、ゆりかごはなくなった。
そして運命は舞台の幕を開ける。
刻々と---刻々と。



Friday, 30, Jul 21:43 | トラックバック(0) | コメント(0) | トーニャ | 管理

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