『神々の箱庭』
 
DOLLとともに綴ったブログです。
 
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『少年の嘘』

少年がいた。
彼は嘘が得意ではなかったけれど、この世には優しい嘘が存在することをとてもよく知っていた。
優しい少年だった。
どんなに闇に染まった世界にいようと、彼の世界は明るい光に包まれていた。
{少年の嘘}
赤黒い血が彼の手を這い、苦悶の表情で息絶えた少女は彼の腕の中。
病に侵された彼女のために彼は最後に最大のプレゼントをした。
死は甘い幻想。
彼は死後の世界を“楽園”と偽り少女に聞かせた。
この世で苦しむ彼女に、どうして死後の苦しみを解くことができようか。
優しい嘘。
それなのに心が痛い。
そして少年はもう一つ嘘をついた。
「君が逝ったら、僕も逝こう。」

●モデルドール・・・ロキ



Wednesday, 04, Aug 19:04 | トラックバック(0) | コメント(0) | ロキ | 管理

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